TOP>展示蒸気機関車
蒸気機関車には、石炭や水を積むための「炭水車」を連結した状態で運転される「テンダー式」と機関車本体に石炭や水を積む「タンク式」があります。三笠鉄道村に展示している機関車では、S-304形とC12形がタンク式、9600形がテンダー式です。タンク式機関車は長距離走行が苦手ですが、バック運転がしやすいなど小回りが利きます。テンダー式は長距離を走ることができますが、基本的に起終点で転車台によって向きを変える必要があります。
炭水車を連結するほどに沢山の石炭と水を必要とする蒸気機関車ですが、例えば9600形に積むことができる石炭の量は6tですから、中型のダンプトラック1台分になります。水の量は13m3ですから家庭のお風呂60杯分くらいになります。これで走行距離は130kmくらいと言われています。
三笠鉄道村では、この3両の蒸気機関車を保存・展示しております。S-304形は、動態保存機として実際に走行しております。9600形・C12形は機関庫内にて静態保存しております。